Tokyo

開廊70周年記念 東京画廊 70年 (前期)

2020/10/24–11/21

東京画廊+BTAPは今年開廊70周年を迎えました。皆様のこれまでのご支援に謹んで感謝申し上げます。

山本孝が志水楠男とともに銀座に開廊して以来、東京画廊は数多くの展覧会を行ってまいりました。銀座に画廊がほとんどなかった当時、東京画廊は安井曾太郎などの協力のもと、近代日本の具象絵画を中心に扱っていました。そののち、斎藤義重との出会いをきっかけに関心を現代美術へと転じ、以来、国内外のさまざまなアーティストたちとともに積極的な活動を続けています。東京画廊+BTAPがこれまでに行った展覧会の数は、700展以上に上ります。

70周年を記念して、弊廊の来歴を振り返る展覧会を二つの会期に分けて行います。第一回は、東京画廊が戦後美術を扱い始めた1960年代に焦点を当てます。九室会の斎藤義重、桂ゆき、吉原治郎、金煥基をはじめ、具体の白髪一雄、元永定正、ネオダダオルガナイザーズの吉村益信、篠原有司男、ハイレッドセンターの高松次郎など、当時のオリジナル作品を中心に展示致します。第二回は、60年代末から始まるもの派の作家と、70・80年代にいち早く紹介した韓国・中国の現代美術を展示します。限られたスペースではありますが、東アジアの現代美術の時代性を感じていただければ幸いに存じます。

展覧会初日に皆様をギャラリーにお招きしたいと考えておりましたが、コロナウイルスの感染対策のため、それは叶わぬこととなりました。安全に気をつけてお迎えしたいと思っておりますので、会期中にぜひお越しください。

現在、営業時間を短縮しております。また、当面の間はオンライン予約による入れ替え制にてご来場者様をご案内いたします。ご予約はこちら

WORKS

Artist
斎藤義重 / Yoshishige Saito
Title
無題
Year
1962
Size
45 x 37.5 cm
Material
Oil on plywood, marked with electric drill
お問合わせ
Artist
桂ゆき / Yuki Katsura
Title
静物
Year
1951
Size
50 x 61 cm
Material
Oil on canvas
お問合わせ
Artist
白髪一雄 / Kazuo Shiraga
Title
作品
Year
1959
Size
91.0 x 116.7 cm
Material
Oil on canvas
Artist
吉原治良 / Jiro Yoshihara
Title
無題
Year
1966
Size
54 x 65 cm
Material
Oil on canvas
Artist
Kim Whanki
Title
22-Ⅶ-70
Year
1971
Size
41 x 57 cm
Material
Oil on paper
Artist
ロベルト・クリッパ / Robert Crippa
Title
Landscape
Year
1961
Size
62.5 x 52 cm
Material
Mixed media on canvas
お問合わせ
Artist
元永定正 / Sadamasa Motonaga
Title
無題
Year
1961
Size
33 x 24 cm
Material
Enamel on canvas
お問合わせ
Artist
篠原有司男 / Ushio Shinohara
Title
無題
Year
1968
Size
79 x 55 cm
Material
Pen and collage on paper
お問合わせ
Artist
吉村益信 / Masunobu Yoshimura
Title
Neon Arabesque
Year
1969
Size
122.5 x 50.5 x 50.5 cm
Material
Acrylic, neon, steel plate
お問合わせ
Artist
高松次郎 / Jiro Takamatsu
Title
瓶の紐
Year
1963 / 1984
Size
Dimensions vary with installation
Material
Strings and bottles
お問合わせ
Artist
吉村益信 / Masunobu Yoshimura
Title
TRANSPARENCY CEREMONY
Year
1967
Size
38 x 45.5 cm
Material
Acrylic on canvas
お問合わせ
Artist
宮脇愛子/ Aiko Miyawaki
Title
Work #9
Year
1968
Size
98 x 98 x 13 cm
Material
Brass
お問合わせ

桂ゆき

大正生まれの桂ゆき(1913-1991)は、戦前から紙やコルクを用いたコラージュ作品を制作し、その後も抽象から風刺・戯画的なものまで、多彩な技法とスタイルで多くの作品を生み出しました。昭和の戦前期には東郷青児らのアヴァンギャルド洋画研究所に通い、二科展の前衛グループ・九室会 の創立メンバーとなるなど、日本前衛絵画の創成期に深く関わっています。第二次世界大戦前後の日本美術の一貫性を読み解く上で興味深いアーティストの一人です。

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