この度、東京画廊+BTAP(北京)では、4月20日(木)より松浦浩之個展『SUPER ACRYLIC SKIN - Origination』を開催いたします。本展は松浦にとって、北京での13年ぶり2回目の個展となります。
松浦浩之は 1964 年東京生まれ。2005年に東京画廊で開催された個展『Super Acrylic Skin』でデザイナーからアーティストへと転身し、以降、絵画、立体、版画など作品の形式を広げながら、国内外で作家活動を行っています。2017年に、オランダのVolkenkund Museum(ライデン) と Tropen Museum(アムステルダム)、そしてベルギーの Museum aan de Stroom(アントワープ)で開催された展覧会「Cool Japan: World Fascination in Focus」では、高さ4メートルの大作<浮々 Uki-uki>(2012)を出品し、展覧会のメインPRイメージとして使用されました。2020年には、台北の誠品画廊で『SUPER ACRYLIC SKIN - Quiet World』と題した個展を行い、コロナ禍の静かな世界への応答として制作した作品を発表し話題となりました。
松浦の作品に現れる多彩なキャラクターは、画面一杯にクローズアップした大胆な構図で捉えられます。彼らは含みのある表情で画面上に存在し、時には媚びるように、時には挑みかかるように、また時には冷淡に私たちを見ているのです。大量の複製イメージが生産される現代社会において、キャラクターは市場を通って日常生活に氾濫しています。キャラクターを創り出すことを仕事としてきた松浦にとって、日々消費され忘れ去られていく彼・彼女たちは、空想でありながらも極めて身近な存在でした。アクリルの肌「Super Acrylic Skin」を持つキャラクターたちは、外からは見ることのできない内面を有して画面内に立ち現われ、空虚な擬人像を脱して、その存在を主張するのです。
展覧会タイトル『SUPER ACRYLIC SKIN - Origination』には、松浦がアーティストに転身して23年が経った今、初心を振り返り現在の創作を見つめるという意味が込められています。本展では、ペインティング、3Dプリントによる立体作品、フィギュアなど、松浦の新作約30点を一挙に展示いたします。立体作品は、松浦が2007年に制作したWindy Bunnyを発展させたものです。うさぎの着ぐるみを被った幼い子供が、16年の時を経て成長し、私たちの前に再び現れます。また、ピクトグラムからインスパイアされ制作した新しいシリーズ<PICTO>や、「Cool Japan: World Fascination in Focus」展で好評を得た大作<浮々 Uki-uki>(2012)も出品される予定です。
WORKS
松浦浩之
松浦浩之は 1964 年東京生まれ。2005 年に東京画廊で開催された個展『Super Acrylic Skin』で デザイナーからアーティストへと転身し、以降、絵画、立体、版画など作品の形式を広げな がら、国内外で作家活動を行っています。2017年、オランダの Volkenkund Museum(ライデン)と Tropen Museum(アムステルダム)で開催された展覧会『Cool Japan: World Fascination in Focus』では、高さ 4 メートルの大作<Uki-uki>(2012)を出品し、展覧会のメイン PR イメージとして使用されました。同展はその後ベルギーの Museum aan de Stroom(アントワープ)に巡回し、好評を納めました。
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