Shahpour Pouyanシャプール・プーヤン
シャプール・プーヤンは1979年イラン生まれ。テヘラン芸術大学で絵画科の修士号を持つシャプール・プーヤンは、米ブルックリンのプラット・インスティテュートの総合的実践と新形式で二つ目の修士号を取得しました。それ以前は、イラン哲学研究所(Iran Institute of Philosophy)でネオプラトン哲学を学び、テヘランのエルエミ・スクールで数学と物理学の学位を取得しています。2007年から2009年にかけて、テヘランの科学文化大学で美術史とペルシャ建築の教鞭をとり、またニューヨーク大学、プラット・インスティテュート、サラ・ローレンス・カレッジ、モントクレア州立大学など、アメリカの芸術学校で多くの講義やワークショップを行っています。
シャプールの作品は、当然、自身の故郷であるイランを参照していますが、その一方で、グローバルでコンセプチャルな視点が明確です。一つの作品の中には、しばしば、世界のさまざまな地域の素材が一緒に取り込まれ、文化が権力を支えるためのに果たす役割が探求されます。彼の初期の作品は、建築物から軍事物資、装甲に至るまで、ドーム形状の特性と用途の探求という点において結び付けられます。近作のパフォーマンス、彫刻、インスタレーションでは、神学、プロパガンダ、戦争、考古学、戦時中の救助活動など様々な題材を用い、フランスからベトナム、バグダッドからニューヨークまでを横断するものです。