Gyoko Yoshidaよしだぎょうこ
1970年名古屋生まれ。1996年多摩美術大学大学院絵画研究科日本画専攻修了。よしだぎょうこは「日本の絵画」の探求を一貫したテーマとして制作を続けています。中心点を持たず、各部分が独立しつつ空間総体を現出させるという日本独自の構成法は、琳派・狩野派にその優れた例を認めることができます。よしだの作品は、西洋の強い影響下に発展した日本の現代美術を問い直し、その独自の可能性を探るものです。よしだは絵画やインスタレーションなどさまざまな形式を用いて、日本美術の過去と現在が交錯する視覚的イリュージョンを生み出します。漆や紗、和紙、顔料などの古典的な素材だけではなく、鏡や集光塩ビ素材などを使用し、視点から視点への移行によって構成されていく空間を立ち上げるのです。