この度、東京画廊+BTAPでは、池坊由紀氏による「花をアートへ」展を開催いたします。
弊ギャラリーはこれまで、「現代における表現」をテーマに、日本の近代以前から継承される書や陶の展覧会を企画・開催して参りました。本展では、2002年の花人・岡田幸三氏の展覧会に続き、「花の表現」を取り上げます。
2002年の展覧会では、岡田氏がいけばなの最も古い形式である立花を展示しました。本展では池坊由紀氏による、枯れた枝木を用いたいけばなを展示する予定です。
戦後、広範な芸術分野に広がった「前衛運動」は、書や陶芸などにも及びました。いけばなにおいても「前衛いけばな運動」が起きました。
本展が戦後芸術の自由闊達なあり方を見直し、さまざまな表現の交流を促す契機になることを願っております。
池坊由紀(いけのぼう・ゆき)
華道家元池坊の次期家元。いのちをいかすという精神に基づき、西国三十三所の各寺院やニューヨーク国連本部で世界平和を祈念した献花を行っている。
主な活動
2000年 三人展「イマジネーションは時を超える ― 千住博・池坊由紀・近藤高弘展」を、日本各地で開催。日本画・陶芸とのコラボレーションを展開する。
2002年 ヴァンジ彫刻庭園美術館で、さまざまなアート作品と融和したいけばなを展示。
2015年 「現代京都藝苑2015 遊狐草舎」Impact hub Kyoto(虚白院内)
2018年 東京藝術大学、スペシャルコンサート「Summer Arts Japan 2018 ― 飛翔する日本の美」で、最先端テクノロジーと融合させたいけばなのパフォーマンスを行う。
2021年 「現代京都藝苑2021 非とアニマⅡ〜いのちの帰趨〜両足院」The Terminal KYOTO