Miki Taira平良美樹
平良美樹は1984年生まれ。東京学芸大学書道専攻を卒業後、日本の昔話をテーマに書を用いた立体作品を制作しています。2006年のGEISAI#10で銀賞を受賞して以降、国内外のグループ展、アートフェアで作品を発表しています。平良は地方に伝わる口承文芸をもとに作品制作を行います。麦茶で染められ、縫い合わされた硬い麻布が登場人物となって立ち上がり、その表面には物語が漢字と片仮名でぎっしりと書き込まれます。布の質感と文字の筆触が古色を漂わせる一方で、抽象化された作品のフォルムはどこか滑稽で、独特のユーモアをもたらします。